このページでは、チーズを食べるとお酒に酔いにくくなると言われる理由と、二日酔い防止に効果のあるおつまみをまとめています。
チーズは酔い防止に効果があるのか
そもそもお酒を飲んで酔うのは、アルコールが血液によって脳に到達し脳を麻痺させるからです。
肝臓でアルコールの分解が行われますが、すぐにアルコールを分解しきることはできないため、大部分のアルコールは血液に含まれ脳や全身に運ばれてしまいます。
これに対して、チーズはアルコールの吸収速度を遅めてくれる効果と肝臓のはたらきを手助けする効果を持っています。
それぞれの効果について詳しく解説します。
お酒を飲む前にチーズを食べればアルコールの吸収率を下げられる?
アルコールは腸や胃からも吸収されます。
空腹状態でお酒を飲んではいけないという話はよく聞きますよね。
胃や腸に何も入っていない状態でお酒を飲むと、アルコールの吸収率が跳ね上がり、血中アルコール濃度が急上昇します。アルコールの分解を担う肝臓にも負担がかかります。
つまり、お酒を飲む際に胃に食べ物が残っていれば、アルコールの吸収が抑えられ、酔いが回るのを遅くすることができるのです。
とはいえアルコールは胃で吸収される量は少なく、約90%以上が小腸で吸収されるのですが、食べ物が胃に留まっていることで、アルコールが小腸へと流れるスピードもゆるやかになります。
チーズはたんぱく質と脂肪分が含まれるため胃に長時間留まります。また、脂質も多いためアルコールの刺激から胃の粘膜を保護し、お酒の吸収を和らげてくれます。
胃に長時間留まり、胃を保護してくれるチーズはお酒を飲む前に食べるのに最適なのです。
チーズが用意できないときでも、お酒を飲む前に何かしら軽く食べておくといいでしょう。
チーズが肝臓のはたらきを手助けする?
アルコールの吸収を抑えることの他に、肝臓のアルコール分解能力を上げることも、酔いにくくするために重要です。
肝臓のはたらきを補助する栄養素は、たんぱく質、食物繊維、脂質です。
乳製品にはたんぱく質だけでなく、乳酸菌や酵素といった消化を助ける効果の期待できるものが含まれています。
チーズ以外の牛乳やヨーグルトなどの乳製品にも効果はありますが、チーズは前の項目でお伝えした、胃に長く留まるという点から特にオススメです。
飲み会などに参加するときは、チーズを食べて胃を保護し肝臓のはたらきを高めておきましょう。
二日酔い防止のためのおつまみ
二日酔いの原因にはさまざまありますが、最も影響が大きいのは、アルコールを分解する際に生じるアセトアルデヒドという物質だと考えられています。
アセトアルデヒドは、発がん性も指摘されている有害物質です。二日酔いだけでなく、飲酒後すぐに生じる頭痛や吐き気などの症状の原因ともされています。
肝臓のはたらきを高めてアセトアルデヒドの分解を促す栄養素を摂取することが大切です。
アセトアルデヒド以外の要因としては、アルコールの利尿作用による脱水やミネラルの喪失、ホルモン分泌の乱れ、アルコール性低血糖などがあると言われています。
ここでは、これらの症状を抑えるためのおすすめのおつまみを3つ紹介します。
枝豆
・タンパク質やビタミンB1・B2なども多く含むため、アルコールの分解を促進する効果がある。
枝豆は冷蔵庫に入れておくだけでよく、手軽に用意しやすいおつまみですね。
卵
・タンパク質やビタミンB1、B2、亜鉛などのミネラルを豊富に含むため、アルコールの分解の促進やミネラルの補給に効果がある。
お茶漬け
・炭水化物と水分を同時に摂取できる。お茶に含まれるビタミンCはアルコールの分解を促進する。
炭水化物と卵を同時に補給する食べ物として、卵かけご飯もいいですね。
前の項目で解説したチーズもアルコールの分解を手助けする効果があるので、飲む前に食べるだけでなく、おつまみとして食べるのもおすすめです。
最後に、ここではおつまみの紹介をしましたが、二日酔い対策に水分補給は欠かせません。二日酔い自体が脱水症状のこともありますので、水分補給はしっかり行ってください。
二日酔い対策のための飲み物には、ビタミンCを含む果汁飲料や、ミネラルを補給できるスポーツドリンクなどがおすすめです。
また、二日酔いになってしまったときに症状を抑えてくれる飲み物、食べ物についてはこちらで解説しています。
まとめ
・チーズはアルコールの吸収を抑えてくれる
・チーズはアルコールの分解を補助してくれる
・おすすめのおつまみは、枝豆・卵・お茶漬け
・飲み物は果汁飲料やスポーツドリンクがおすすめ
今回は、チーズを食べるとお酒に酔いにくくなると言われる理由と、二日酔い防止に効果のあるおつまみをまとめました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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